ビラ研究会と「学生自治」

 「学生自治」とは一般に、大学において、学生が大学の決定に関わったり、学生に関係することについて学生自身が解決しようとしたりすることをいうようです。第二次世界大戦後においては、学生自治は主に日本共産党を中心とする左派諸党派によって介入・推進されてきたという歴史がありますし、「60年安保」における「全学連」や「全共闘運動」における諸党派の「学生運動」は、戦後史の一場面を構成するものとしても語られます。東京大学においては、学生自治を担う学生団体が現在まで存続しており、最近では、2012年の「教養学部自治会・全学連脱退」が「最高学府の学生自治がついに諸党派の影響を脱した」という事件として一部で話題になったりしました。

 ビラ研究会には、学問的・政治的興味から、こうした学生自治についての研究を行っている人もいます。幸い、学生自治会のものも含めて、ビラが一次資料として大量に利用できるため、研究のための資料には事欠きません。研究の一つの成果として、学生自治に関する駒場での出来事をまとめた年表を近日中に発表する予定です。ご期待ください。





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