東京大学駒場キャンパスを中心に活動する、「ビラ研究会」のサイト
ビラ研究会は、駒場キャンパスでのビラ配布や印刷の実態についても継続的に調査を行っています。ここでは、ビラ研が保有するこうしたデータのうち、独自のものを紹介します。
このほか、駒場のビラについてのデータには、駒場で活動する環境サークル「環境三四郎」が2011年にまとめたものもあります(サイト外へのリンク)ので、ご参照ください。
毎年、東京大学で4月1日と2日に行われる新入生の入学諸手続の順路の後ろには、道の両側に新入生を勧誘しようとする部・サークルのテントが立ち並び、その「テント列」の切れ目には、やはりサークル勧誘のために熱心にビラを新入生に手渡そうとする人の列ができます。
ビラ研究会では、ビラを渡す人の列で、実際に何人が通って何人がビラを受け取ったか、10分ごとに計数しました。その結果、新入生の3分の1程度はテント列の中間地点を通過しておらず、さらに残り約3分の2のうちの半分以下のみがビラを受け取っていることが判明しました。これは、上に挙げた2011年の環境三四郎によるデータとも矛盾しない結果でした。
2013年度の各数値は2012年度とほぼ同じ傾向を示し、特に通過人数は理系文系とも、おおむねM字型曲線となりました(「グラフ」参照)。
2012年度と2013年度の統計の詳しいデータは、以下からダウンロードすることができます。
・2012年度計数結果 (XLS 31.0KB)
・2013年度計数結果 (XLS 33.5KB)
・グラフ作成用資料 (XLS 61.0KB)
・グラフ (PNG 47.1KB)
なお、統計の詳しい条件は以下の通りです。
・2012年度
<新入生の移動経路>
1号館北側のトンネル様部分から出てきた新入生は、まず銀杏並木に到達するまでの間にビラを渡す人の列(ビラ渡し列)を通過し、その次に13号館前までのテント列を通過した。13号館の入り口にはビラ渡し列があり、新入生は13号館内で「休憩」した後、1313教室入り口前を通り、11~13号館で囲まれた広場へ出た。この出口にはビラ渡し列があり、新入生はその次に11号館と900番教室(講堂)の間まで続くテント列を通過し、1号館前のロータリーへと抜けた。
ただし、すべての新入生が1号館北側から出てきたわけではなく、三鷹寮の説明を受けた等でこの順路から外れた新入生も一定数存在していた。
<計数方法>
13号館入り口のビラ渡し列に参加し、列を通過した新入生の数と、「ビラ研究会々員募集中」などのビラ(別ページ参照)を受け取った新入生の数を10分ごとに計数した。ただし、ビラを「受け取った」とは、新入生がビラをビラ渡し列の最後まで保持していたことを指し、一度新入生の手に渡ったもののその後ビラ渡し列の中で落ちたビラは、「流失」として別途計数した。
・2013年度
<新入生の移動経路>
2012年度と同様であった。ただし、三鷹寮の説明を受けた新入生は前年より多かったとの報告もある。
<計数方法>
13号館入り口の外階段を上った2階または3階バルコニー部分からビラ渡し列を俯瞰し、列を通過した新入生の数と、非選択的にビラを受け取った新入生の数を10分ごとに計数した。ただし、ビラを「非選択的に受け取った」とは、新入生がビラを受け取る流れの中でほぼすべてのビラを無差別に受け取ったことを指し、ビラの内容を見て受け取るか受け取らないかを選択した場合や、特定のビラのみを受け取った場合は含んでいない。また、一度新入生の手に渡ったように見えたもののその後ビラ渡し列の中で落ちたビラが多かった場合は、「流失」として別途計数した。
また、4月1日には13号館出口のビラ渡し列において一時、2012年度と同様の方法による計数調査を行った。
ゲスプリンターとは、駒場キャンパスの「学生会館」(サークル棟)の1階に6台ある、学生用の大量印刷機のことで、これを用いると一枚当たり約0.5円という価格での印刷が可能です。
ビラ研究会は、定期的にこの印刷機に備えられたカウンターの数字を記録し、印刷機の使用実態についての調査を行ってきました。
詳しいデータは近日中に発表します。
Designed by CSS.Design Sample